STELLA通信は潟Xテラ・コーポレーションが運営しています。

FPD/PCB NEWS〜10月31日
 

大日本印刷 ディスプレイ表面の眩しさを抑える防眩フィルムで抗菌・抗ウイルス認証を取得

 大日本印刷は、ディスプレイ用の防眩(Anti-glare)フィルムで抗菌・抗ウイルス性能に関する抗菌製品技術評議会(SIAA)の「SIAA認証」を取得し、10月31日から製品の出荷を開始すると発表した。2025年度までに年間50億円の売上げを目指す。

 長年培ってきたコーティング技術を活かし、材料の最適化を行うことにより従来の防眩フィルムの膜厚、光学特性、耐擦傷性、防汚性などの機能を維持しながら、抗菌・抗ウイルスの性能を付与することに成功した。

FPD/PCB NEWS〜10月27日
 

プライムポリマー 三井化学と連携しマテリアルリサイクル事業におけるDXを推進

 プライムポリマーは親会社である三井化学と連携し、マテリアルリサイクル事業におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進すると発表した。

 マテリアルリサイクルの課題の一つである品質管理体制を強化するため、三井化学の資源循環プラットフォーム(名称:RePLAYERブロックチェーンプラットフォーム)を活用して「リサイクル品のトレーサビリティ(追跡可能性)およびトランスペアレンシー(透明性)を担保できる仕組み」を構築する。

 その第一歩として、リサイクル樹脂袋への実装に向け、三井化学および石塚化学産業と連携し、2023年1月よりプラットフォーム上で実証実験を開始する。

FPD/PCB NEWS〜10月26日
 

セイコーエプソン 「インクジェット イノベーションラボ富士見」をリニューアルオープン

 セイコーエプソンは、富士見事業所(長野県諏訪郡富士見町)の「インクジェットイノベーションラボ富士見」をリニューアルオープンしたと発表した。

 インクジェットイノベーションラボ富士見は、2019年10月にインクジェットによる新たなものづくりを目指すパートナーとの共創拠点として開設。今回、商業・産業プリンティングイノベーションの具体的な施策としてリニューアルし、ユーザーの印刷・生産の革新を加速する。

 リニューアルにより、カラーのインクジェット立体物印刷装置を新たに設置するとともに、インクジェットプリントヘッドを使った実験環境を整備。プリントヘッドを搭載したR&D用インクジェット装置をはじめ、さまざまな試作・評価ができる一連の設備を備える。また、実験の様子を配信できるスタジオやミーティングエリアの新設など、開放的な空間により多様で豊かな発想を醸成する場を提供する。

FPD/PCB NEWS〜10月20日
 

NIMS、北大、山口大 超高分子量ポリマーの絡み合いで簡便に創製できる自己修復ゲルを開発

 物質・材料研究機構(NIMS)、北海道大学大学院生命科学院、山口大学からなる研究チームは、巨大タンパク質や天然ゴムなどに匹敵する100万を越える分子量を持つ超高分子量ポリマーと不揮発なイオン液体からなる自己修復ゲル材料を簡便に創製する手法を開発した。このポリマーはリサイクル性に優れ、循環型経済に資するだけでなく、高耐久性フレキシブルデバイス用イオン伝導材料への応用が期待される。

 自発的に損傷部分を修復することで耐久性が向上する自己修復高分子材料は、循環型経済の観点から大きな注目を集めている。今回、研究チームはイオン液体中では重合反応が効率良く進む特性を利用することにより、非常に分子量が高い高分子の絡み合いから形成される超高分子量ゲルを簡便に創製する手法を見出した。化学架橋剤を用いた従来のゲルと比べこの超高分子量ゲルは優れた力学特性を示し、熱成型によるリサイクルも可能。さらに、超高分子量ゲルは室温で高い自己修復機能を示した。

FPD/PCB NEWS〜10月18日
 

SCREENファインテックソリューションズ 第8世代基板対応の有機ELD用塗布現像装置をリリース

 SCREENファインテックソリューションズは、第8世代基板対応の有機ELディスプレイ製造装置として「SK-E2200G」と「SK-E2200H」をリリースすると発表した。

 SKE2200Gはバックプレーン形成工程用塗布現像装置、SK-E2200Hはタッチセンサーパネル形成工程用塗布現像装置で、いずれもタクトタイムの短縮によって生産性を従来機種に比べ約10%高めた。また、装置の全長を従来機種に比べ約30%短縮。さらに、SK-E2200Gは露光装置2台を接続する露光装置1by2方式にも対応可能となっている。

FPD/PCB NEWS〜10月12日
 

デンカ 窒化ケイ素の生産能力を約1.5倍増強

 デンカは、大牟田工場(福岡県大牟田市)の窒化ケイ素(粉体)生産能力を増強すると発表した。2023年前半に稼働を予定している設備増強分から、さらに約1.5倍増の追加増産投資を行う。稼働は2025年を予定している。

FPD/PCB NEWS〜10月11日
 

凸版印刷 カラー電子ペーパーの色調再現を改善

 凸版印刷は、印刷で培ったカラーマネジメント技術をもとにカラー電子ペーパーに表示する画像の色調を適切に変換・配信するカラー電子ペーパーCMS(カラーマネジメントシステム)変換サービスを開発、11月より提供すると発表した。

 このサービスは、これまで凸版印刷が印刷物で培ってきた色域の狭い用紙における色再現性の向上を目的に開発したCMS技術をカラー電子ペーパー向けに応用したもので、カラー電子ペーパーにおける色再現性の良化を実現。このサービスの活用により、店舗・商業施設などのPOP用途や印刷物の貼り替えで対応していた掲示物、屋外で電源がなくデジタルサイネージの設置が難しい環境へ色再現性の高いカラー電子ペーパーの活用を推進するとともに、導入企業における廃棄ロス削減や電力削減などのSXを支援する。

 なお、第一弾としてクレアが11月に発売する電子ペーパーサイネージ「EPS3-C07 T-color」に採用されたという。

FPD/PCB NEWS〜10月7日
 

東京応化工業 FPD装置事業をAIメカテックに譲渡

 東京応化工業は、装置事業を新たに完全子会社として設立する承継準備会社に吸収分割により承継させたうえで、新会社の全株式をAIメカテックに譲渡すると発表した。株式譲渡は2023年3月1日付で実施する予定。

 また、譲渡後の対象事業でAIメカニックと協業するとともに、AIメカテックの株式1,10万1,500株(19.56%)を取得することも決定した。

FPD/PCB NEWS〜10月6日
 

住友ベークライト 九州住友ベークライトに半導体封止材生産設備を導入発

 東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻の古澤慎平(大学院生)、中西勇介助教、蓬田陽平助教、田中拓光(学部生)、柳和宏教授、宮田耕充准教授、産業技術総合研究所ナノ材料研究部門の佐藤雄太主任研究員、東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 住友ベークライトは、九州住友ベークライトに先端半導体圧縮成形用封止樹脂に適した生産設備を新たに導入したと発表した。投資額は約4億円。

 新ラインで生産したサンプルワークを今秋から開始し、約半年後の量産開始を目指している。

FPD/PCB NEWS〜10月5日
 

都立大、東大、阪大 無機ナノチューブの簡便な単層合成法を開発

 東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻の古澤慎平(大学院生)、中西勇介助教、蓬田陽平助教、田中拓光(学部生)、柳和宏教授、宮田耕充准教授、産業技術総合研究所ナノ材料研究部門の佐藤雄太主任研究員、東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻の鄭永嘉博士研究員(日本学術振興会外国人特別研究員)、項栄客員研究員、丸山茂夫教授、大阪大学産業科学研究所の末永和知教授らの研究チームは、絶縁体のテンプレートを用いた結晶成長により円筒構造をもつ一次元物質(ナノチューブ)の汎用的な合成法を開発した。

 絶縁体である窒化ホウ素(BN)ナノチューブを界面活性剤を用いた簡便な手法で分散し、これをテンプレートに用いた化学気相成長法によってBNナノチューブの表面で結晶成長を起こすことにより、異種のナノチューブを同心状に成長させることに成功した。とくに、これまで困難だった硫化物の単層ナノチューブを比較的容易に合成できるようになった。

 この結果、光学的に透明かつ電気が流れない絶縁性のテンプレートを用いることにより、合成した無機ナノチューブの電子・光物性を解明できる。これまで未知だった様々なナノチューブの結晶構造や物性を詳細に調べることにより、高効率な太陽電池や高活性な触媒などの開発へ向けた新たな材料設計指針が示されることが期待される。

FPD/PCB NEWS〜10月3日
 

荏原 産業ポンプ・ミキサーメーカーのHayward Gordonを買収

 荏原製作所は、カナダ・米国に拠点を持つ産業ポンプ・ミキサーメーカーHayward Gordon L.P.(HG社)の持分保有者と契約を締結し、9月30日付けで100%持分を取得したと発表した。買収により北米地域での事業拡大を目指し、おもに公共下水、産業装置、プロセス市場向け製品のラインナップを拡充する。