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FPD/PCB NEWS〜8月31日
 

ニッパツ 金属基板の生産能力を増強

 ニッパツは、カーエレクトロニクス製品などに使われる金属基板の生産能力を増強すると発表した。投資額は第一期工事で10億円。

 産機生産本部駒ヶ根工場(長野県駒ヶ根市)にある工場の生産能力を30%増強する。稼働は2022年7月の予定。

 また、来期以降に第二期工事として14億円を追加投資する計画で、さらに将来の受注増を見込み用地の取得や生産棟の追加建設も検討している。

FPD/PCB NEWS〜8月25日
 

東北大 厚さ2nmの半導体極薄トランジスタで分子認識に成功

 東北大学、産業技術総合研究所の共同研究グループは、厚さ2nmで縦横1μm程度の超小型半導体薄膜からなるセンサーを作製することに成功した。

 センサー表面にπ電子共役系分子として銅フタロシアニン(CuPc)分子を吸着させ、さらにさまざまなエネルギーを持つ光を照射した際に光応答電流を観測したところ、特定のエネルギーを持つ光の場合にのみ光応答電流が観測されることを見出した。この実験により、分子を吸着させたMoS2原子層薄膜に分子特有のエネルギーを持つ光を照射すると、光応答電流が生じることを世界で初めて示した。

 体内化学物質のモニタリングによる疾患の早期発見、有害な揮発性有機分子やCO2などの高感度ガスセンシング、植物生育状態モニタリングなどさまざまな社会問題を解決する技術革新が可能になると期待される。

FPD/PCB NEWS〜8月24日
 

住友化学 愛媛工場と韓国で半導体用高純度ケミカルの生産能力を増強

 住友化学は、半導体用高純度ケミカルの製造ラインを増設し生産能力を強化すると発表した。

 愛媛工場(愛媛県新居浜市)で高純度硫酸の生産能力を約2倍に引き上げる。また、100%子会社である東友ファインケムの益山工場(韓国益山市)で高純度アンモニア水の生産能力を約4割増強する。稼働開始は愛媛工場が2024年度上期、東友ファインケムが23年度下期を予定している。

FPD/PCB NEWS〜8月23日
 

住友化学 アクリル樹脂のケミカルリサイクル実証設備を新設

 住友化学は、アクリル樹脂(PMMA、ポリメチルメタクリレート)のケミカルリサイクル実証設備を愛媛工場(愛媛県新居浜市)に建設すると発表した。2022年秋に実証試験に着手し、23年にサンプル提供を開始する予定。並行して、使用済みアクリル樹脂の回収から再生、製品化までの資源循環システムを確立し、早期の事業化を目指す。

 アクリル樹脂を熱分解し原料となるMMAモノマーとして再生する独自技術を確立したことにより、実証設備の建設を決定した。この基本技術で得られたMMAモノマーを再重合してできるアクリル樹脂は、化石資源から製造したバージン材料に比べ透明性や強度などの基本物性水準を維持したうえで、製品ライフサイクル全体の温室効果ガス(GHG)排出量を60%以上削減できる見込み。

 今回の実証試験で原料とする使用済みアクリル樹脂は、住友化学と約50年のパートナーである日プラ(香川県木田郡三木町)から出る廃材を活用する予定。また、事業化に向けて廃棄される自動車、家電、飛沫防止板などからの回収を含め、安定的な原料調達システムの構築も併せて検討する。

FPD/PCB NEWS〜8月18日
 

SCREENと京都女子大学 データサイエンスを中心に包括連携・協力

 SCREENホールディングスと京都女子大学は、連携・協力に関する包括的な協定を締結した。2023年4月の京都女子大学データサイエンス学部(仮称)開設に併わせ、包括的な連携と相互の人的・知的資源の交流を図り、それらを通した教育活動の活性化、将来必要とされる人材育成、利用技術の向上・実用化に寄与するのが狙い。

 連携・協力事項は@データサイエンス教育・研究に関すること、A人材育成に関すること、B)その他両者が協議して必要と認める事項、の3点。

FPD/PCB NEWS〜8月17日
 

村田製作所 滋賀県守山市と研究開発施設の用地取得へ向け協議

 村田製作所は、将来の研究開発機能の拡充に備え、滋賀県守山市と新たな用地取得に向けた協議を開始したと発表した。

 対象用地はJR守山駅前((Rise Ville 都賀山、Rise Ville 都賀山駐車場、駅前スポーツ広場を合わせた敷地)の8,237m2。2022年に取得し、延床面積32,000〜50,000m2の研究開発施設を建設する予定。総投資額は建物を含め128〜200億円を想定している。

FPD/PCB NEWS〜8月16日
 

ローツェ ベトナムに新工場を建設

 ローツェは、1,620万USドルを投じてベトナム工場に新工場を建設すると発表した。

 ベトナムのRORZE ROBOTECHが2017年から2019年にかけてハイフォン市野村工業団地内で工場増築を行ってきたが、さらなる需要増へ対応するため、2022年8月末竣工予定で新たな追加工場「RORZE ROBOTECH A10」を建設する。敷地面積は約10,000m2、延床面積は約30,000m2(地上5階建て)で、12月に着工する。

FPD/PCB NEWS〜8月12日
 

大阪府立大、近畿大学工業高等専門学校、高輝度光科学研究センター 電子構造の精密制御により熱電性能を2倍に増大

 大阪府立大学、近畿大学工業高等専門学校、高輝度光科学研究センターの研究チームは、テルル化ゲルマニウムの電子構造を精密制御することにより室温付近の熱電変換出力因子を既存材料に比べ最大2倍に増大させることに成功した。さらに、この熱電性能向上には従来知られている価電子バンドに加え、新たな価電子バンドが寄与していることを明らかにした。

 今回の研究成果は世の中に存在する廃熱のなかでも総量が多い室温廃熱を電気として再利用する廃熱利用技術の要素技術に関するもので、環境発電技術への応用や省エネルギー社会の実現に貢献することが期待される。

FPD/PCB NEWS〜8月6日
 

島津製作所 GC/LC分析の前処理を自動化する自動前処理装置を発売

 島津製作所は、自動前処理装置「ATLAS-LEXT NHD」を発売すると発表した。子会社の島津エンジニアリングが開発したもので、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)や液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)による機器分析の前処理作業が自動化できる。

 ATLAS-LEXT NHDは、試料をGC-MSやLC-MSによる分析などに適した状態へ全自動で調製。法医や科学捜査、公衆衛生などの科学判定、食品・医薬品の品質管理での利用を想定している。

FPD/PCB NEWS〜8月5日
 

日鉄ケミカル&マテリアル エポキシ樹脂製品を値上げ

 日鉄ケミカル&マテリアルは、塗料、電気・電子向け絶縁材料、接着剤などに用いられる各種エポキシ樹脂製品を値上げすると発表した。8月20日以降出荷分よりBPA、BPF系液状・固型エポキシ樹脂を45円/kg、BPA、BPF系液状・固型エポキシ樹脂蒸留品を65円/kg、フェノキシ樹脂を45円/kg、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂を45円/kg値上げする。

FPD/PCB NEWS〜8月2日
 

SCREENアドバンストシステムソリューションズ Laboro.AIと資本業務提携

 SCREENアドバンストシステムソリューションズは、オーダーメードによるAI・人工知能ソリューションの開発・提供・コンサルティング事業を展開するLaboro.AIへ出資し資本業務提携契約を締結した。

 今回の提携では、SCREENグループが展開する半導体製造装置をはじめとした各種製品、、SCREEN ASが展開する各種外販ソリューションへのAI関連技術の応用戦略の企画、開発、実装に際してLaboro.AIと協業。SCREEN ASとLaboro.AIは長期的な協業体制を構築し、双方の知見を集結させ、SCREENグループ内外でのAI技術開発・導入を促進していく。