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FPD/PCB NEWS〜4月30日
 

日立製作所 日立金属の保有株式を日米ファンドに売却


 日立製作所は、上場子会社の日立金属の保有株式を米投資ファンドのベインキャピタルを中心とする日米ファンド連合に売却すると発表した。保有する約53%の全株式を約3820億円で売却する。2021年度中に手続きを完了する予定。

 ファンド連合には、国内投資会社の日本産業パートナーズと企業再生ファンド「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ」が参画している。

FPD/PCB NEWS〜4月28日
 

BASF、Quantafuel、REMONDIS プラスチック廃棄物のケミカルリサイクルで協働


 独BASF、ノルウェーQuantafuel、独REMONDISは、プラスチック廃棄物の熱分解プラントへの共同投資を含むケミカルリサイクル事業における協働を評価するため、覚書(MoU)に署名した。世界有数の廃棄物・水管理会社であるREMONDISが適したプラスチック廃棄物をプラントへ供給し、そこで生まれた熱分解油をBASFがChemCyclingプロジェクトの一環として生産フェアブント(統合生産拠点)で原料に使用し、Quantafuelは技術の提供とプラントの運営を目指す。

 Quantafuelは混合プラスチック廃棄物の熱分解・熱分解油の精製を専門としており、その技術をBASFと共同で開発・保有。この熱分解技術は、技術的または経済的な理由などによりマテリアルリサイクルされていないプラスチック廃棄物を再資源化する。

FPD/PCB NEWS〜4月22日
 

東大と産総研 導電性高分子の電子輸送に有利な共結晶を実現


 東京大学、物質・材料研究機構、科学技術振興機構、産業技術総合研究所(産総研)の共同研究グループは、独自開発した強力な酸化力を有するラジカル塩ドーパントを高分子半導体に作用させると両者からなる共結晶構造が自発的に形成されることを発見し、従来よりも高い結晶性と伝導特性を有する導電性高分子を開発した。

 強力な酸化力を有するドーパント分子が高分子半導体と自発的に共結晶化することにより、導電性高分子材料で最高レベルの電気伝導度を実現。さらに、ドーパント分子が高分子半導体の隙間にパズルのように納まることで、規則正しい配列を有した共結晶を形成した。電気伝導を支配する規則的な分子共結晶構造を自在に設計することにより、さまざまな機能性電子・イオン材料としての研究が進展することが期待される。

FPD/PCB NEWS〜4月19日
 

大同特殊鋼 メタルメッシュ黒化膜用ターゲット材を発売


 大同特殊鋼は優れた低反射率と耐久性を併せ持つメタルメッシュ黒化膜用ターゲット材の販売を開始したと発表した。

 このターゲット材を用いてスパッタリング成膜した黒化膜は、銅(Cu)導電膜の反射率を10〜20%に抑制できる。また、この黒化膜は車載向け電子部品を想定した環境試験(温度85℃、湿度85%、1000時間)で導電性や色の変化がない。そのため、従来の黒化膜の銅酸化物(CuO)に比べ、厳しい環境での使用や適用製品の長寿命化を図ることができる。

 今後の需要拡大が見込まれる車載用タッチパネルや電子黒板などの大型タッチパネルの分野での採用を目指す。

FPD/PCB NEWS〜4月19日
 

日本触媒 柔らかい紐状の有機ELフィルム光源を織り込んだ西陣織を展示会へ提供


 日本触媒は、開発中の有機ELフィルム(iOLEDフィルム)光源をZOZOテクノロジーズと細尾が共催する展示会に提供すると発表した。展示会はZOZOテクノロジーズ、東京大学大学院情報学環・筧康明研究室、細尾が実施している伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせたテキスタイルに関する共同研究の成果発表の場で、展示物のひとつとして日本触媒のiOLEDフィルム光源を織り込んだ西陣織が展示される。

 iOLEDフィルム光源は、大気中の酸素や水分による素子劣化を日本触媒とNHKの共同開発による材料および素子技術(iOLED技術)により克服。厚さ0.1mm以下と紙より薄く、高い柔軟性が得られる。今回、ZOZOテクノロジーズと織物に織り込める構造ならびに形状を共同開発し、新たに細い紐状のiOLEDフィルム光源を開発した。今後、西陣織をはじめとするさまざまな織物への活用が期待される。

FPD/PCB NEWS〜4月16日
 

独LANXESS 高性能プラスチック向け耐熱黄色顔料の製品ラインナップを拡充


 独の特殊化学品メーカー、LANXESSは高性能プラスチック向け耐熱性黄色顔料「カラーサーム」の製品ラインナップを拡充すると発表した。

 新製品には「カラーサームイエロー5」と「カラーサームイエロー26」の2種類が含まれる。これらはそれぞれ酸化鉄と酸化亜鉛をベースにしており、220〜260℃の温度範囲で高い着色を実現。同社は最高300℃までの熱安定性を誇る「カラーサームイエロー20」および「カラーサームイエロー30」を製品化しており、今回の新製品はプラスチックメーカーや加工業者により多くの選択肢を提供することが可能となる。

FPD/PCB NEWS〜4月14日
 

大同特殊鋼 高熱伝導率3Dプリンタ用金属粉末を発売


 大同特殊鋼は、3Dプリンタ用金属粉末DAP-AMシリーズの第一弾としてダイカスト金型・プラスチック射出成型金型に適した「HTC45、HTC40」を開発、4月から販売を開始すると発表した。

 HTCは金型に広く用いられるSKD61(JIS鋼)をSLM方式の3Dプリンタの造形に適した組成に調整し、金型造形時に発生する割れリスクを大幅に低減。また、熱伝導率がSKD61の1.5倍、3Dプリンタによる金型造形で広く用いられるマルエージング鋼の2倍と高いため、金型温度の低下によるサイクルタイムの短縮、熱応力低減によるヒートクラックの発生抑制により金型寿命の向上に寄与する。

FPD/PCB NEWS〜4月9日
 

アドバンテスト 群馬工場の使用電力を再エネ由来100%に


 アドバンテストは、4月より主力工場である群馬工場(群馬県邑楽町)で使用する電力をすべて再生可能エネルギー由来の電力に切り替えると発表した。

 この再生可能エネルギーは、群馬県が保有する水力発電所を電源とするCO2フリーかつ地産地消の電力。電気料金の環境付加価値分(上乗せ分)は、群馬県による未来創生に関わる取り組みに活用される。群馬工場での切り替え電力量は年間約1,280万kWhとなり、CO2排出量を年間約5,000トン削減できる見込み。これは、スギの木約36万本が1年間で吸収するCO2に相当する。

 同社は米国、欧州の子会社で再生可能エネルギー100%を達成。今回の電力切り替えにより、グループ全体の再生可能エネルギー導入率は2019年の28%から2021年度に44%に向上する。

FPD/PCB NEWS〜4月8日
 

三井化学東セロ 半導体製造工程用テープの生産能力を増強


 三井化学の100%子会社である三井化学東セロは、半導体製造工程用テープ「イクロステープ」の生産能力を増強すると発表した。

 2020年1月より営業運転している台湾東セロ(高雄市)の生産能力を760万m2/年に増強するもので、8月に着工、2023年10月に操業を開始する予定。この結果、台湾での生産能力は2倍以上にアップする。