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FPD/PCB NEWS〜1月28日
 

エプソン ICテストハンドラー事業を兼松に譲渡


 エプソンは、ICテストハンドラー事業を兼松に譲渡すると発表した。

 ロボティクスソリューションズ事業における商品ポートフォリオ適正化の一環で、経営資源を強みが一層発揮できる分野に集中する。譲渡部門の売上高は30〜40億円。1月28日に事業譲渡契約を締結。4月初旬に譲渡手続きが完了する予定。

FPD/PCB NEWS〜1月27日
 

三菱ケミカル 赤色蛍光体特許侵害訴訟で中国・煙台希爾徳新材料に勝訴


 三菱ケミカルは、物質・材料研究機構(NIMS)と共有する赤色蛍光体に関する中国特許第ZL201110066517.7号の侵害訴訟第二審(最終審)において、第一審に引き続き、被告の中国・煙台希爾徳新材料有限公司(Yantai Shield Advanced Materials:Shield社)の特許侵害が認められ、勝訴が確定したと発表した。

 三菱ケミカルは、2015年1月にShield社に対し特許を侵害しているとして中国における蛍光体製品の生産・販売等の侵害行為の差止めと損害賠償を求める訴訟を深セン市中級人民法院に提起。2018年10月に同法院よりShield社による侵害行為の差止めと200万元(約3200万円)の損害賠償金の支払いを命じる判決が下った。Shield社は判決を不服とし、同年11月に広東省高級人民法院に上訴したが、同法院はShield社の主張を全面的に退け、2020年12月に第一審の判決を支持する最終判決を下し、勝訴が確定した。

FPD/PCB NEWS〜1月26日
 

東北大学と京都大学 n型有機半導体材料の結晶格子の硬さ・柔らかさを化学的に制御


 東北大学と京都大学は、n型有機半導体特性を示すアニオン性のナフタレンジイミド誘導体を用いてアルカリ金属イオンであるLi、Na、K、Rb、Csを系統的に組み合わせることにより、n型有機半導体材料の結晶格子の硬さ・柔らかさを化学的に自在制御することに成功した。

 開発したのはアルカリ金属イオンのサイズにより結晶格子の熱運動状態が変化し、水の存在下で高い電子移動度と可逆的な水の出し入れが可能な有機材料。結晶格子の硬さ・柔らかさの制御は、有機エレクトロニクスの性能制御のための新たな可能性を提案する研究結果といえる。

FPD/PCB NEWS〜1月25日
 

三菱ケミカル ジャパンコーティングレジンと東栄化成を統合


 三菱ケミカル(MCC)は、全額出資会社であるジャパンコーティングレジン(JCR)と東栄化成を10月1日付で合併し、JCRを存続会社にすると発表した。

 JCRは、水系エマルジョン技術基盤をベースに多様な樹脂の乳化技術に強みを持つ。一方、東栄化成はアクリル系コーティング材用樹脂やその他各種樹脂の重合・配合・分散製造の少量生産体制を活かした柔軟なオペレーションを強みとする。今回の統合を通じて、両社がそれぞれ培ってきたコーティング材事業に関する知見・製造技術を集約する。

FPD/PCB NEWS〜1月20日
 

村田製作所 岡山村田製作所の新生産棟・厚生棟が竣工


 村田製作所は、生産子会社の岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)が建設していた新生産棟と厚生棟・エネルギー棟の増築が竣工したと発表した。

 新生産棟は地上7階建て延床面積3万3,262m2。新生産棟の完成により、電子機器の高機能化、自動車の電装化によるセラミック部品の中長期的な需要増加に対応できる体制を構築する。

FPD/PCB NEWS〜1月12日
 

東京エレクトロン 次世代エッチング装置向けプラットフォームをリリース


 東京エレクトロンは、次世代エッチング装置向けプラットフォームEpisode ULをリリースすると発表した。

 Episode ULは4チャンバから12チャンバまでフレキシブルなチャンバ数の選択が可能で、省スペース化、メンテナンス性向上、Smart化を備えたプラットフォーム。最大搭載チャンバ数を12個まで増やした場合も、水平対向設計によりクリーンルームエリア、用力エリアの両方で単位チャンバ当たりのフットプリントを大幅に削減。さらに、従来品よりワークスペースを広げることにより、メンテナンス性も向上させた。

FPD/PCB NEWS〜1月8日
 

日清紡ホールディングス 連結子会社の新日本無線とリコー電子デバイスを統合


 日清紡ホールディングスは、グループのマイクロデバイス事業を構成する連結子会社である新日本無線とリコー電子デバイスが合併し統合すると発表した。

 新日本無線は2005年に日清紡ホールディングスの連結子会社、2018年に完全子会社、リコー電子デバイスは2018年に日清紡ホールディングスの連結子会社に。今回、二つの連結子会社を統合して両社のリソースを一体的に活用することに より、“Connect Everything”技術を磨き、アナログソリューションプロバイダとしてさらなる成長・発展を図る。

FPD/PCB NEWS〜1月8日
 

京大、東工大、JFCC、東北大 ソフトな陰イオンで構成された一連の逆ペロブスカイト化合物を合成


 京都大学、ファインセラミックスセンター、東北大学、東京工業大学の研究グループは、ソフトな陰イオンで構成された一連の逆ペロブスカイト化合物を合成することに成功、アルカリイオン電池の固体電解質として優れた性質を示すことを明らかにした。低いエネルギーを持つ特異な回転モードが同物質における高速イオン伝導を助けている可能性を理論的に示した。

 逆ペロブスカイト構造は、構成元素の6割をアルカリイオンが占めることから次世代型蓄電池の固体電解質の候補として有望視されるが、アルカリ金属イオンと陰イオン間の強いクーロン相互作用がイオン伝導を弱めることが課題とされてきた。

 今回の研究では、負電荷をもつ水素(ヒドリド)が高い分極率を持つことに着目し、カルコゲン(X=S、Se、Te)と組み合わせたソフトな陰イオン格子からなる新規な逆ペロブスカイト(Li3HXとNa3HX)を合成。この物質が高いイオン伝導度を示すことを見出した。また、多くのペロブスカイト化合物にみられる構造歪みがこの物質では皆無であることがわかった。