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FPD/PCB NEWS〜1月31日
 

ジャパンディスプレイ いちごアセットマネジメントから1008億円の金融支援


 ジャパンディスプレイ(JDI)は、投資顧問会社のいちごアセットマネジメントから最大1008億円の金融支援を受けることで合意したと発表した。最初の504億円の払い込み後、いちごアセットのスコット・キャロン社長がJDIの会長に就任する予定。

 JDIが3月26日にいちごアセットへ議決権付き優先株を発行して504億円を調達。その結果、いちごアセットの出資比率は44.26%と筆頭株主になる。さらに、4月1日から令和5年3月31日までの間に議決権のない優先株を発行して最大504億円を調達する。

FPD/PCB NEWS〜1月27日
 

日立化成 会社分割により樹脂材料関連3事業を連結子会社へ承継


 日立化成はフォーム事業、フェノール樹脂成形材料事業、複合材料事業を会社分割により日立化成テクノサービスに承継すると発表した。

 従来、これら3事業は日立化成が事業企画と営業などの機能、日立化成テクノサービスが開発と製造を担い、両社で分業体制をとってきた。これら3事業を日立化成テクノサービスへ移管し集約することにより、事業運営の効率を高める。

FPD/PCB NEWS〜1月23日
 

東大、東北大、大阪大、筑波大、高エネ研、NEDO、広大 有機半導体の電子状態を物理吸着で制御


 東京大学、東北大学、大阪大学、筑波大学、広島大学、スタンフォード大学、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構の共同研究グループは、有機半導体単結晶超薄膜が基板に吸着する際の分子形状を0.1nmの精度で決定することに成功した。

 この結果、比較的剛直な構造を持つ有機半導体であるにもかかわらず、基板に物理吸着することにより、100兆個以上におよぶすべての分子が同じように形状を変えることが可能になった。この物理吸着にともなう分子形状の変化は、超薄膜の厚さを制御することにより抑制され、半導体デバイスの性能指標であるキャリアモビリティが40%以上向上することがわかった。

FPD/PCB NEWS〜1月21日
 

東大とジャパンディスプレイ 1枚のシート型イメージセンサーで指紋・静脈・脈波の同時計測


 東京大学とジャパンディスプレイは、高空間解像度と高速読み出しを両立するシート型イメージセンサーを共同開発したと発表した。

 開発したシート型イメージセンサーは厚さ15nmと非常に薄く、軽量で曲げることができる。高感度な有機光検出器と高移動度の低温poly Si-TFTを集積化することにより、高解像度と高速読み出しを両立した。この結果、高解像度が必要な生体認証向けの指紋や静脈の撮像と高速読み出しが必要な脈波の分布計測を一つのイメージセンサーで計測できる。シート型イメージセンサーをウェアラブル機器に応用することにより、生体認証とバイタルサインの計測を同時に行えるため、「なりすまし」や患者の取り違えを防止することが可能になるとともに、機器の小型化にも寄与するとしている。

FPD/PCB NEWS〜1月17日
 

DICグループ 静電気による放電破壊を防止するフォトマスクを開発


 DICと100%子会社のトピックは、静電気による放電破壊を防止するフォトマスク(ESD障害対策クロムフォトマスク)を共同開発したと発表した。トピックが3月より国内および東南アジア地域向けにリリースする。

 クロムフォトマスク使用中に発生する静電気でパターン間に電位差が生じ、放電して破壊されることをESD(Electro Static Discharge)障害と呼ばれる。このESD障害は露光工程での発生はもとより、工程内でのハンドリング時や搬送時にも発生する。とくに、密着露光時やプロキシミティ露光時に高い電圧が発生する場合が多く、このESD障害が歩留まり低下の原因となっていた。

 今回開発したESD障害対策クロムフォトマスクはクロムマスクにESD障害を抑制するため特殊コーティングを施したもので、電子デバイスメーカーの製造工程における歩留まり向上とESD障害防止を両立。さらに、クリーンルーム内の異物付着防止や付着した異物の容易な除去などの効果も期待できる。

FPD/PCB NEWS〜1月15日
 

日立化成デュポンマイクロシステムズ ポリイミド前駆体樹脂組成物の日本登録特許が維持


 日立化成デュポンマイクロシステムズは、高耐熱で折り曲げ可能なフレキシブル基板の製造に不可欠なポリイミド前駆体樹脂組成物に関する日本特許(特許第6288227号および特許第6206446号)について第三者から特許異議申し立てを申請されていたが、日本特許庁の審理の結果、それぞれ2019年10月11日付および2019年11月25日付で特許維持が決定したと発表した。

 特許技術は靭性と耐熱性を合わせ持つプラスチック基板を実現する液状のフレキシブルデバイス基板形成用ポリイミド前駆体樹脂組成物に関するもので、耐熱性に加え、TFT作製時には“画素回路形成中にはガラス基板との密着性がよく”かつ“画素回路形成後にはガラス基板から剥離されやすい”という相反する特性の実現に資する。

FPD/PCB NEWS〜1月14日
 

住友商事 金属3Dプリンティング用粉末製造企業の米Elementum 3Dに出資


 住友商事は米州住友商事会社を通して、セラミックを利用した金属3Dプリンティング用粉末を製造・販売する米国スタートアップ企業「Elementum 3D」に出資したと発表した。
 Elementum 3Dは金属粉末に特殊なセラミックを混合した製品を販売。同社の製品は短時間の造形が可能で、さらにセラミックとの融合により密度が高まることにより製品強度が大きくなるため、鍛造品と同等の機械特性が実現できるという。

FPD/PCB NEWS〜1月10日
 

長瀬産業 独PCBメーカーSchweizer Electronicと代理店契約


 長瀬産業は、ドイツのPCBメーカーSchweizer Electronic AGと日本国内での代理店契約を締結したと発表した。

 Schweizerは多種多様な製品ラインナップを誇り、とくにEV/HEVの動力制御部品や自動運転用のセンサーなど先端カーエレクトロニクス製品に強みを持つ。長瀬産業は、おもに日本国内の自動車部品メーカーや産業用電気機器メーカー向けに部品内蔵型を含めたSchweizer社製PCBを販売する。

FPD/PCB NEWS〜1月9日
 

ジャパンディスプレイ Suwaとの資本業務提携契約を解除


 ジャパンディスプレイ(JDI)は、金融支援の枠組みによる出資が昨年12月末までに実行されなかったため、昨年8月に締結したSuwa Investment Holdingsとの資本業務提携契約を解除したと発表した。今後、独立系投資顧問会社であるいちごアセットマネジメントとの契約に向けた交渉を進める。

FPD/PCB NEWS〜1月8日
 

昭和電工 上海に電子材料用高純度ガスの第二工場を建設


 昭和電工は電子材料用高純度ガス事業を強化するため、上海の製造拠点「上海昭和電子化学材料有限公司(SSE)」の隣接地に第二工場用地を取得し、高純度N2O(亜酸化窒素)および高純度C4F8(オクタフルオロシクロブタン)の製造設備と高圧ガス危険物倉庫を建設すると発表した。稼働は2021年下半期の予定。

 高純度N2Oはおもに半導体やディスプレイ製造時の酸化膜の酸素源、高純度C4F8はおもにその酸化膜のエッチングなどに使用される特殊ガス。現在、高純度N2Oは川崎事業所と韓国、高純度C4F8は川崎事業所と上海(SSE第一工場)で生産しているが、今後、"地産地消"施策を推進する。第二工場の面積は約1万m2で、年産能力は高純度N2Oが1,000トン、高純度C4F8が600トン。