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FPD/PCB NEWS〜3月28日

カネカ フレキシブルディスプレイ用透明ポリイミドフィルムを開発

 カネカはフレキシブル有機ELディスプレイのカバーウインドウ用材料「透明ポリイミドフィルム」を開発し、上期よりサンプル出荷を開始すると発表した。2025年に売上高100億円以上を目指す。

 長年にわたって培ったポリイミドの分子設計技術と光学フィルム製膜技術を融合し、繰り返し折り曲げが可能な高い屈曲性に加え、カバーフィルムに求められる透明性、表面硬度、ガラスに近い外観(表面平滑性)などの特性をバランスよく確保した。

FPD/PCB NEWS〜3月26日

太陽誘電と群馬大 連携協定を締結

 太陽誘電と群馬大学は、『未来社会の実現に向けた組織対組織の連携構想』に基づき、「研究開発、人材交流・育成など相互の協力が可能な分野において連携し、科学技術の振興及び産業と社会の発展に寄与すること」を目的とした連携協定を締結したと発表した。

 この協定では、食と健康・データサイエンス・ヘルスケア・IoT・通信・センシングなどの分野において@未来社会の実現に向けた共同研究テーマの創出・推進、A包括的なオープンイノベーション、B群馬県の地域社会・産業への貢献、C若手研究者・技術者の交流と人材育成などを推進する。

FPD/PCB NEWS〜3月20日

東北大 日本カンタム・デザインと連携し「日本カンタム・デザイン電子物性計測室」を設立

 東北大学は、日本カンタム・デザイン社と組織的連携協定を締結した。これを機に学内に「日本カンタム・デザイン電子物性計測室」を設置。同社の物性評価装置を集約配置する。

 また、オペレーショントレーニングや定期的な技術セミナーの開催、最先端計測法の共同開発など、学内外の研究者の産学協働プラットフォームとして研究開発を支援する。

FPD/PCB NEWS〜3月19日

SCREENファインテックソリューションズ 10.5世代高精細プロセス向けコーター&デベロッパーを出荷

 SCREENファインテックソリューションズは、第10.5世代ガラス基板(2,940×3,370mm)に対応した高精細プロセス向けコーター&デベロッパー「SK-3033G」を開発、大型ディスプレイメーカーへ出荷したと発表した。

 SK-3033Gはエアー浮上搬送方式の塗布システム「レビコータ」を搭載し、洗浄から現像までの一貫ラインによる効率処理を実現。とくに、傾斜搬送方式の洗浄・現像装置、温度均一性の高い枚葉プレート式オーブンなどの性能が高い評価を得た。


FPD/PCB NEWS〜3月13日

理研と東北大 連携・協力に関する協定を締結

 理化学研究所と東北大学は、我が国の科学技術および産業応用に関する技術の向上に重要な役割を果たすことを目的とした連携・協力に関する協定を3月20日に締結すると発表した。詳細は締結日当日に明らかにされる見通し。

FPD/PCB NEWS〜3月11日

三井化学 ものづくりの開発機能を兼ね備えたデザイン&ソリューションセンターを開設

 三井化学は、グループの保有する設計、解析、成形、試作、評価等の開発機能を兼ね備えたデザイン&ソリューションセンター(新潟県三条市)を開設したと発表した。これによりソリューション提案力を強化し、新事業・新製品開発を促進する。


FPD/PCB NEWS〜3月7日

SCIVAX 黒色低反射樹脂フイルムを独自開発

 SCIVAXは、独自のナノインプリント技術と王子HDの微細構造開発技術のコラボレーションにより量産可能な光吸収構造を開発したと発表した。この技術を応用することにより従来の黒色フイルムでは実現できなかった低反射率を広い波長領域で実現するとともに、低発塵性も得られる。

 図は黒色フィルムへの応用例で、表面に入射光を複数回反射させる光吸収構造を持たせて光閉じ込め層を形成。この結果、1回反射する毎に入射光の約96%を吸収し反射率が大幅に低減する。ナノインプリントにより樹脂の表面に光吸収構造を形成するため、量産化が可能。また、表面からの発塵がないため、精密光学機器での使用に適するという。

FPD/PCB NEWS〜3月1日

理研 単一分子電界発光の機構を解明

▲電荷注入によって誘起される単一分子発光
 理化学研究所(理研)は、単一分子の電界発光(エレクトロルミネッセンス)において電子間に働くクーロン相互作用を考慮して電子の運動を調べる理論を構築し、この理論を用いて発光機構を解明したと発表した。

 近年、一つ一つの分子に素子機能を持たせる単一分子素子の創製に向け、固体の表面上や複数の金属電極の間に位置する単一分子の特性を調べる研究が盛んになっている。とくに、単一分子の電気伝導特性と発光特性を高精度に調べることができる走査トンネル顕微鏡発光を用いた研究が関心を集めている。しかし、その発光機構の詳細は未解明で、実験結果の解釈や新たな測定系の設計において課題となっていた。

 今回、研究チームは分子内の電子間クーロン相互作用を考慮して単一分子の電荷輸送過程と発光過程の両方を記述する理論を構築し、電荷注入によって誘起される単一分子発光の機構を解明することに成功した。