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FPD/PCB NEWS〜7月31日

トクヤマ フォトレジスト用現像液の製造設備を増強

 トクヤマは、徳山製造所にフォトレジスト用現像液であるテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)の製造設備を増強すると発表した。

 新たな製造設備は2020年4月に稼働を開始。今回の増強により、生産能力は50%増強される。

FPD/PCB NEWS〜7月26日

AGC 米Park Electrochemical社のエレクトロニクス事業を買収

 AGCは、米Park Electrochemical社のエレクトロニクス事業を約160億円で買収したと発表した。

 Park社は、主要事業であるエレクトロニクス事業においてPCB材料であるCCL(Copper Clad Laminate、銅張積層板)を開発・製造。米国、シンガポール、フランスの製造拠点をベースにおもに通信、ネットワークインフラ、自動車業界などのユーザーに対しグローバルに事業を展開している。

 AGCは今回の買収により、大幅な需要増や技術進化が求められるハイエンドCCL市場においてフッ素やガラス材料などとPark社の製品、技術・ノウハウを融合する考え。

FPD/PCB NEWS〜7月24日

京大 ゼリーのように柔らかい多孔性材料を開発

 京都大学の古川修平准教授らの研究グループは多孔性材料を合成する新手法(ナノ空間重合法)を開発、微小なコロイド粒子やゼリーのように柔らかいゲル状の多孔性材料を開発したと発表した。

 ナノ空間重合法では、まず金属イオンと有機分子からなる内部にナノ空間をもつ多面体分子(金属錯体多面体、MOP=Metal-Organic Polyhedraと呼ばれる)を合成し、MOPを別の有機分子でつなぐ(重合する)ことにより多孔性高分子材料化する。合成したコロイド粒子やゲルといった柔らかい材料は新たな分離膜材料、薬剤運搬、電子デバイスとの融合などさまざまな応用への展開が期待できる。

FPD/PCB NEWS〜7月19日

東大 低ノイズの有機トランジスタを開発

 東京大学の渡邉峻一郎特任准教授と竹谷純一教授らの研究グループは、世界で最も低ノイズの有機トランジスタを作製したと発表した。

 研究グループはまずノイズの精密測定とその原因となる電荷のトラップ密度の精密評価を可能にする技術を開発し、有機トランジスタのトラップ密度を調べた。その結果、有機トランジスタを構成する有機半導体とゲート絶縁体の界面に存在するわずかなポテンシャルの揺らぎに起因して、有機半導体にわずかに存在するエネルギー障壁の浅いトラップでさえもノイズの原因になることを突き止めた。そこで、トラップ抑制のため界面に配置した分子膜の品質を上げ、界面を制御してトラップに捕獲されない電荷伝導機構であるバンド伝導性を高めることによりノイズを低減し、ノイズレベルが圧倒的に低い有機トランジスタを作製した。

FPD/PCB NEWS〜7月18日

ソニー 0.37型フルHD反射型TFT-LCDと専用信号処理駆動LSIをリリース

 ソニーは、ポータブルプロジェクター用ディスプレイデバイスとしてフルHD解像度で世界最小サイズの0.37型反射型TFT-LCDデバイス「SXRD241A」と、高画質信号処理機能を搭載した専用駆動LSI「CXD3554GG」を製品化すると発表した。サンプル価格は1万2,000円で、8月から量産出荷する予定。

 SXRD241Aは独自の狭画素ピッチ技術により画素ピッチを縮小し、0.37型でフルHD解像度を実現した。一般的に画素ピッチを狭くすると、画素電極下の半導体素子への光漏れにより画質が悪化しやすくなるが、遮光層の追加や画素構造の最適化により遮光特性を大幅に改善。また、RGBの光源を順番に高速で切り替え、そのタイミングに合わせて液晶を駆動させる時間分割駆動方式を採用し、1枚のパネルでフルカラー表示を実現した。

FPD/PCB NEWS〜7月17日

BASF 3Dプリント材料メーカー2社を買収

 独BASF New Business GmbHは、独Advanc3D Materials GmbH社と仏Setup Performance SAS社の全株式を取得し買収したと発表した。

 Advanc3D Materialsは、粉末焼結積層造形法(SLS:Selective Laser Sintering)用のテーラーメイドのプラスチック粉末とフォーミュレーションを提供。一方、Setup PerformanceはAdvanc3D MaterialsのSLS材料の開発と製造における最重要パートナー。株式取得にともない、BASF New Businessは2社を子会社であるBASF 3D Printing Solutions GmbHに統合する。

FPD/PCB NEWS〜7月10日

九大 励起子生成効率100%以上の有機EL素子を開発

 九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターの中野谷一准教授、永田亮工学府博士課程学生、安達千波矢センター長らの研究グループは、励起子生成効率100%以上を示す有機EL素子を開発したと発表した。

 一重項励起子開裂を経て生成された三重項励起子をエレクトロルミネッセンス(EL)として利用可能なことを実証。これにより、100%が理論限界とされてきた励起子生成効率をさらに高めることが可能になる。このため、近赤外有機EL素子からの高強度エレクトロルミネッセンスが実現でき、センサー用や通信用光源などにおける新しいアプリケーションが開拓できると期待される。

FPD/PCB NEWS〜7月5日

安川電機 安川(中国)機器人有限公司の第3工場が完成

 安川電機は、中国子会社の安川(中国)機器人有限公司(江蘇省常州市)が第3工場の竣工式を行ったと発表した。9月に稼働を開始する予定。

 第3工場は建築面積1万1,600m2に建設。生産するロボットの月産能力は既存の第1、2工場と合わせ1,500台となる。

FPD/PCB NEWS〜7月3日

JX金属 高純度金属粉製造・販売の独HCS TaNb社の株式取得を完了

 JX金属は、国際協力銀行との共同出資特別目的会社JX Metals Deutschland GmbH社を通じてTaNb(タンタル・ニオブ)製品の製造・販売・開発を行う独H.C.Starck Tantalum and Niobium GmbH社の全株式の取得が完了したと発表した。

 これにともない、6月30日付で株式取得および統合準備に関する業務を実施する専門部署「技術本部統合推進室」を廃止し、新たに「技術本部タンタル・ニオブ事業部」を設置した。

FPD/PCB NEWS〜7月2日

新日鉄住金化学と新日鉄住金マテリアルズ 経営統合で統合会社名を変更

 新日鉄住金化学と新日鉄住金マテリアルズは、10月1日の経営統合にともない社名を日鉄ケミカル&マテリアル(英文名:NIPPON STEEL Chemical & Material)に変更すると発表した。