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FPD/PCB NEWS〜6月27日

大日本印刷 三原工場に光学機能性フィルム用の広幅コーティング装置を導入

 大日本印刷は、テレビ向け光学機能性フィルムの製造に最適な最大2500mm幅に対応できるコーティング装置を三原工場(広島県)に導入すると発表した。2500mm幅コーティング装置の導入は光学機能性フィルム向けでは世界初で、65型サイズをはじめとする大型テレビ向けフィルムの生産性を大幅に引き上げる。

 新ラインでは、65型用光学機能性フィルムを高効率で製造(面付け)できる。2019年10月に稼働する予定で、この結果、トータル生産能力は面積比で1.3倍以上にアップする。設備投資額は約65億円の予定。

FPD/PCB NEWS〜6月25日

カネカ 超耐熱ポリイミドフィルム・超高熱伝導グラファイトシートの生産能力を増強

 カネカは滋賀工場(滋賀県大津市)に超耐熱ポリイミドフィルムの生産設備、グループ会社の栃木カネカ(栃木県真岡市)に超高熱伝導グラファイトシートの生産設備を増設すると発表した。投資額は計約110億円で、どちらも2019年春の稼働を予定している。

 今回の投資により、超耐熱ポリイミドフィルムの年産能力を日本、米国、マレーシア合計で約3割引き上げる。また、このフィルムを原料とする超高熱伝導グラファイトシートの年産能力を約3倍に高める。

FPD/PCB NEWS〜6月21日

東北大 CdやPbフリー量子ドット緑色蛍光体を開発

 東北大学の佃諭志助教、小俣孝久教授らは、テルル化亜鉛のテルルの一部をセレンで置き換えた量子ドットにより単色光に近い緑色を発する蛍光体の開発に成功した。カドミウムや鉛を含まないため安全性が高く、スーパーハイビジョン放送に適合した広い色域をカバーする次世代ディスプレイへの採用が見込まれるという。

FPD/PCB NEWS〜6月20日

島津製作所 HUD用ミラーに最適な高速スパッタリング装置をリリース

 島津製作所は、自動車のヘッドアップディスプレイ(HUD)用ミラーの量産に最適な高速スパッタリング装置「UHSP-OP2060」をリリースすると発表した。価格は8,000万円。

 樹脂成形品に真空下で高速成膜できるスパッタリング装置で、従来セットできなかった400×180mmの大型ミラーに対応。200×80mmクラスのミラーでは従来機比2倍のスループットを実現した。さらに、成膜前に独自開発の下処理を加えることにより樹脂基材とAl膜の密着性を高め、ポリカーボネート樹脂基材では従来合格が難しいとされてきた環境試験がクリアできるようにした。

FPD/PCB NEWS〜6月12日

日本合成化学工業 偏光フィルム生産設備を増設

 日本合成化学工業は、光学用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム「OPLフィルム」の生産設備を増設すると発表した。

 熊本工場(熊本県宇土市)に大型偏光フィルムに対応できる第8系列生産設備(年産2,100万m2を増設。2020年3月に完成する予定で、第8系列完成後のトータル年産能力は12,700万m2となる。

FPD/PCB NEWS〜6月7日

JX金属 東北大発ベンチャーのマテリアル・コンセプトの株式を取得

 JX金属は、太陽電池パネルや電子機器などに使用されるCuペースト技術を保有する東北大学発のベンチャー企業「マテリアル・コンセプト」の株式21.2%を取得したと発表した。

 マテリアル・コンセプト社は、東北大学 小池淳一教授の「安価な太陽電池パネルの普及を通じて東日本大震災からの復興をサポートしたい」との理念を実現するために設立。産業革新機構の支援を得てCuペーストの開発に取り組んできた。ここにきて従来のAgペーストと同等の導電性を持つCuペーストを開発。実用化により原料コストの大幅な低減が見込めることになったため、JX金属が参画し本格量産および事業化を行うことにした。

FPD/PCB NEWS〜6月4日

パナソニック 車載機器や産業機器に適したガラスコンポジット基板材料を開発

 パナソニックは車載機器や産業機器に適したガラスコンポジット基板材料「R-1785」を開発、6月より量産を開始すると発表した。

 独自の製造工法と樹脂設計技術により業界最小の熱膨張係数(15〜17ppm/℃)を実現したガラスコンポジット基板材料で、電子回路基板の部品実装信頼性向上と大電流対応に寄与。板厚精度も板厚1.6mmで0.05mmと従来品に比べ2倍に高めた。