STELLA通信は潟Xテラ・コーポレーションが運営しています。

FPD/PCB NEWS〜7月30日


三菱化学とパイオニア ブルーライトレスの有機EL照明モジュールを開発


 三菱化学とパイオニアは、ブルーライトレスの塗布型有機EL照明モジュールを開発したと発表した。両社の合弁会社であるMCパイオニアOLEDライティングが8月からサンプル出荷する。

 ブルーライトは自然光や人工光源に含まれる波長380〜495nmの光で、可視光線のなかで最もエネルギーが強く、ほぼ減衰することなく眼の網膜に到達する。このため、眼の疲れを誘発したり、就寝前に多量のブルーライトを浴びると睡眠を司るホルモンの分泌が抑制されて寝つきが悪くなり眠りが浅くなるなど、“睡眠の質の低下”につながるとされる。近年、ブルーライト成分を多く含む光源を採用したパソコンやスマートフォンの使用時間が増えていることから、長時間浴びることへの注意喚起がなされている。

 今回開発したブルーライトレス有機EL照明モジュールは青色素子を使用しておらず、光のなかにごくわずかなブルーライト成分(既存の有機EL照明モジュール3000Kタイプ比1%未満)しか含まれていない。このため、ろうそく色タイプのこのモジュールは寝室や医療現場での照明などのほか、光による損傷が懸念される文化財や絵画などの保管用照明にも適している。


FPD/PCB NEWS〜7月23日


LG Display 第6世代フレキシブル有機ELDラインに1兆500億ウォンを投資

 LG Displayは、韓国・慶尚北道と亀尾市との間でフレキシブル有機ELディスプレイ投資計画と行政支援に関する投資了解覚書(MOU)を締結した。1兆500億ウォンを投じて1500×1850o対応の第6世代ラインを導入する。

 マザーシート投入能力は7500枚/月で、2017年上期中に量産を開始する予定。ちなみに、第6世代シートからは5.5型パネルが200枚生産でき、既存の4.5世代ライン(730×920o)に比べ生産性が4倍以上アップする。


FPD/PCB NEWS〜7月21日


コニカミノルタ ディスプレイ本来の色を再現する偏光サングラス対応フィルムを開発


▲偏光サングラス着用時の見え方のイメージ

 コニカミノルタは、偏光サングラス着用下でもLCDや有機ELディスプレイ本来の色を再現するディスプレイ用偏光サングラス対応フィルム「QWPフィルム」を開発したと発表した。今後、サンプル出荷し、2016年春に量産体制を構築する予定。

 独自の光学設計技術とセルロース系材料の光学特性を活用して開発した。光学軸が斜め配向なため、偏光板生産時にフィルムをシートにカットして斜めに貼り合わせる工程が不要になり、Roll to Roll方式での偏光板生産が可能となる。さらに、偏光サングラス対応フィルムと偏光板保護フィルムの機能を1枚で果たすことができ、ディスプレイの薄型化や部品数削減にも寄与する。


FPD/PCB NEWS〜7月14日


旭硝子 エッジ型バックライトの導光板用ガラス基板をリリース


 AGC(旭硝子)は、LCDの導光板向けとして内部透過率を向上させたガラス基板「XCV(エクシーブ)の販売を開始したと発表した。エッジライト方式のバックライト向けで、厚さを5oに薄型化した。

 これまで導光板には光透過率が高い樹脂が使用されてきたが、物理的な強度や湿度・熱による膨張といった問題があった。今回、同社は光透過率を高めたガラス基板を開発するとともに、安価なフロート法による生産プロセスを確立した。

 容易に想像できるようにXCVを用いたガラス製導光板は物理的強度が高く、湿度や熱による膨張が少ないため、薄型かつ狭額縁のパネルが容易に実現するとしている。


FPD/PCB NEWS〜7月10日


AUO 6月の売上高は前年比10%減

 AU Optronics(AUO)は6月の売上高が前年同月比10.4%減、前月比2.1%減の305億6000万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCD出荷枚数は大型パネルが前月比7.1%減の805万枚、中小型パネルが4.8%増の1688万枚。


FPD/PCB NEWS〜7月9日


CPT 6月の売上高は前年比23.9%減に

 CPTは、6月の売上高が前年同月比23.9%減、前月比3.4%減の35億9000万NTドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが前年同月比47.5%増、前月比3.4%減の8万4000枚、中小型パネルが前年同月比9.6%減、前月比12.2%増の3757万2000枚。


FPD/PCB NEWS〜7月6日


LG Display In-Cellタッチ型ノートPC用フルHD TFT-LCDを量産

 LG DisplayはIn-Cellタッチ型ノートPC用フルHD TFT-LCDを開発、本格量産を開始すると発表した。ノートPCのような大型アプリケーションにIn-Cellタッチ型を搭載したのは初めて。

 独自開発したAIT(Advanced In-cell Touch)技術を採用した。AITは高度インセルタッチ技術で、TFT-LCD上にタッチパネルを上げるアドオン(Add-on)方式ではなく、LCD内部にタッチセンサーを挿入したもの。タッチ駆動のためのカバーガラスが不要で、15.6型の場合、既存のタッチ型パネルに比べ重量を約25%の200g、厚さを約25%の1mmに薄型軽量化した。また、パネルが薄いためタッチ反応性にも優れており、画面上に水が付着してもタッチした時点を正確に認識することができる。


FPD/PCB NEWS〜7月3日


LG Display 中小協力企業に400億ウォンを資金提供

 LG Displayは、中小の協力会社の財政負担を緩和するため、資金支援を行う計画「You Dreamプログラム」を発表した。資金総額は400億ウォンで、協力会社に対し直接融資する。

 7月から協力会社の申請を受け付ける予定で、1社につき最大10億ウォンまで無利子で融資する。


FPD/PCB NEWS〜7月2日


三菱樹脂 中国無錫市でポリエステルフィルム加工製品の製造・販売を開始


 三菱樹脂は、液晶テレビの偏光板用リリースフィルムなどを生産・供給する光学用ポリエステルフィルム加工製品の製造・販売子会社「三菱樹脂光学フィルム(無錫)(MPFW)」が中国無錫市に建設していた工場が完成、現地で開業式を実施したと発表した。今月から本格販売を開始する。

 新工場にはポリエステルフィルムのコーティングラインを導入。中国の偏光板メーカーに対し、ポリエステルフィルム(原反)にシリコンを塗布した偏光板用リリースフィルム(離型フィルム)などを供給する。投資額は約20億円。


FPD/PCB NEWS〜7月1日



三菱電機 超広視野角の産業用TFT-LCDをリリース

 三菱電機は、超広視野角(上下左右170度)の産業機器用8.4型/12.1型XGA TFT-LCDを発売すると発表した。

 高輝度、高コントラスト(1000:1)により明るい場所での視認性を確保。また、動作保証温度範囲も−30〜+80℃と広く、屋外など厳しい温度環境にも対応できるようにした。さらに、白色LEDバックライトの採用により10万時間(25℃における標準値)というロングライフを確保した。