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FPD/PCB NEWS〜9月26日


JNC 中国でLCD事業の子会社を設立

 JNCは中国江蘇省蘇州市にLCD事業の子会社を設立し、中国国内にTFT液晶材料の生産拠点・技術サービスセンターを建設すると発表した。

 連結子会社のJNC石油化学が12月に「捷恩智液晶材料(蘇州)有限公司」を設立する。資本金は1700万USドルで、同社が全額を出資。新工場は2015年12月に完成する予定。投資額は3500万USドル。


FPD/PCB NEWS〜9月23日


8月のTFT-LCD出荷金額は前年比4%増

 NPD DisplaySearchは、8月のTFT-LCD出荷金額が前月比5%増、前年同月比4%増の72億6400万ドルになったと発表した。サイズ別にみると、大型パネルは前月比5%増、前年同月比6%増の62億7800万ドル、中小型パネルは前月比7%増、前年同月比10%減の9億8500万ドルだった。

 メーカーシェアは、LG Displayが前月比5%増、前年同月比1%減の19億6200万ドルを出荷してトップ。2位のSamsung Displayが前月比12%増、前年同月比2%減の13億4800万ドル、3位のInnoluxが前月比5%増、前年同月比26%増の12億7400万ドルを出荷した。


FPD/PCB NEWS〜9月16日


シャープ 年内にMEMS-IGZOディスプレイをサンプル出荷

 シャープは、米Qualcommの子会社である米Pixtronixと共同開発したMEMS-IGZOディスプレイを年内にサンプル出荷すると発表した。2017年の量産開始を目指す。

 公開されたパネルは7型WXGA(1280×800画素)で、米子工場の第2.5世代(405×515mm)生産ラインで試作。三つのカラーモードとモノクロ表示を切り換えることにより消費電力をミニマム化した。


FPD/PCB NEWS〜9月12日


NHK 長寿命&ローコストの燐光有機ELデバイスを開発

 NHKは、デバイスの長寿命化とローコスト化を両立する低分子燐光有機ELデバイスを開発することに成功した。

 電気エネルギーを受け渡しやすいホスト材料PIC-TRZを用いることにより、ドーパント材料の含有量をミニマム化した。具体的には、従来のホスト材料(CBP)で寿命を長くするにはドープ比を6%以上にする必要があったが、新しいホスト材料ではドープ比1%でも従来の7倍程度の寿命(半減寿命1万時間以上)が得られる。今回試作したのは緑色デバイスで、今後、赤色および青色デバイスについても同様の検討を進めていく。


FPD/PCB NEWS〜9月11日


大日本スクリーン 会社分割により持株会社へ移行

 大日本スクリーン製造は10月1日付けで会社を分割し、持株会社「慨CREENホールディングス」に社名変更すると発表した。

 会社分割により新たに設立されるのは慨CREENセミコンダクターソリューションズ(半導体機器事業および計測機器事業)、慨CREENファインテックソリューションズ(FPD機器事業およびその他装置関連事業)、慨CREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ(印刷関連機器およびPCB関連機器事業)、慨CREENマニュファクチャリングサポートソリューションズ(製造支援および製造請負業務)、慨CREENビジネスサポートソリューションズ(シェアードサービス業務)の5社。


FPD/PCB NEWS〜9月10日


Mycronic アジアのフォトマスクメーカーからFPD用フォトマスク描画装置を受注

 Mycronic(スウェーデン)は、FPD用フォトマスク描画装置「Prexision-80」をアジアのフォトマスクメーカーから受注したと発表した。2015年第1四半期に出荷する予定だという。


FPD/PCB NEWS〜9月9日


AUO 8月の売上高は前年比4.4%減

 AU Optronics(AUO)は、8月の売上高が前月比0.7%減、前年同月比4.4%減の355億800万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCD出荷枚数は大型パネルが前月比3.6%増の998万枚、中小型パネルが0.7%増の1664万枚。


FPD/PCB NEWS〜9月8日


LG Display 円形プラスチック基板製の有機ELDを量産


 LG Displayは、円形状の有機ELディスプレイの量産を開始したと発表した。直径1.3型320×320画素パネルで、LG Electronicsの腕時計型端末「LG G Watch R」に量産採用される。

 サブストレートにはプラスチックフィルムを使用し、厚さ0.6o未満の超薄型化を実現した。色再現率は100%、最大輝度は300cd/m2。また、パワーICの電源供給がなくても同じ解像度で表示するPSM(Power Save Mode)モードを採用し、最小限の電力で表示が維持できるようにした。


FPD/PCB NEWS〜9月5日


東北大 青色光励起により強い赤色発光を示すシリケート系酸化物蛍光体を開発

 東北大学・多元物質科学研究所は、青色光励起により強い赤色発光を示すシリケート系酸化物蛍光体を開発したと発表した。緑色蛍光体として知られてきたEu2+賦活カルシウムシリケートに対して結晶サイト工学の概念に基づきEu2+置換サイトを制御することにより、酸化物として初めて実用的な青色光励起赤色蛍光体を実現した。照明・バックライト用高演色白色LED素子への応用が期待できるという。

 具体的には、青色光励起により深赤色(650nm)で発光するシリケート系酸化物蛍光体Ca1.2Eu0.8SiO4を開発した。この物質に発光イオンである2価のEu2+を高濃度賦活した場合、青色光励起において波長650nmを中心とする深赤色発光を示し、市販のYAG:Ce3+とほぼ同等の発光強度が得られた。また、波長350〜500nmの範囲に強い励起バンドを有しており、市販の紫外および青色LEDによって効率よく励起できる。さらに、市販されている窒化物系赤色蛍光体の製造において不可欠とされる高圧焼成炉のような特殊な設備を必要とせずに合成できるというメリットも合わせ持つ。


FPD/PCB NEWS〜9月2日


LG Display 中国広州の8.5世代TFT-LCD工場を本格稼働

 LG Displayは、中国の広東省広州市で子会社「LG Display China」が建設していたTFT-LCD工場が完成し、本格稼働を開始したと発表した。

 新工場は敷地面積33万m2、延床面積12万m2。第8.5世代(2200×2500mm)マザーガラスを用いて55型、49型、42型などのテレビ用大型パネルを生産する。まずはマザーガラス投入能力6万枚/月でスタート。2016年末までに投入能力を12万枚/月に引き上げる。総投資額は40億ドル。