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FPD/PCB NEWS〜8月28日


CPT 7月の売上高は前年比14%減

  Chunghwa Picture Tubes(CPT)は、7月の売上高が前年同月比14%減、前月比12.5%増の40億4600万台湾ドルになったと発表した。TFT-LCDの出荷枚数は大型パネルが31万9000枚、中小型パネルが4146万枚。


FPD/PCB NEWS〜8月21日


東レ 高性能な塗布型CNT-TFTを開発

 東レは、独自開発した半導体ポリマーと単層カーボンナノチューブ(CNT)を複合化することによりキャリアモビリティ2.5cm2/V・s、ON/OFF電流レシオ106と高い特性を示す塗布型CNT-TFTを開発した。電子ペーパーをはじめとするディスプレイ用TFTとしての実証研究を進めており、今後、材料開発と合わせ実用化に向けた取り組みを加速していく。

 周知のように単層CNTをTFTに適用する場合、CNT薄膜を電極間に均一に分散させる必要があるが、単層CNTは凝集しやすいため、一般的には強力な電気絶縁性分散剤を用いて単層CNTを分散する。しかしながら、この場合、単層CNT間に残存する電気絶縁性分散剤が電気の流れを遮ってしまい、十分なTFT特性が得られないという問題があった。そこで、単層CNTの表面に導電性を阻害しないP3HT半導体ポリマーを付着させることにより単層CNTの凝集を抑制した。今回開発した半導体ポリマーは径1nm程度の単層CNTを包み込むのに適した分子構造で、従来のP3HTに比べ単層CNTへの付着性を向上。インクジェットプリンティング法などの塗布法で均一な単層CNT分散薄膜が形成できるようになった。

 さらに、CNT-TFT向けとして独自のゲート絶縁膜材料を開発。CNT-TFTの課題であるしきい値電圧を0V近傍まで低減することに成功した。


FPD/PCB NEWS〜8月20日


Micronic アジアメーカーからFPD用フォトマスク描画装置を受注

 Micronic Mydata(スウェーデン)は、FPD用フォトマスク描画装置「Prexision-8」をアジアのフォトマスクメーカーから受注したと発表した。年内に出荷する予定。


FPD/PCB NEWS〜8月17日


東京応化工業 韓国にサムスン物産と合弁でフォトレジストメーカーを設立

 東京応化工業は、韓国にサムスン物産と合弁会社を設立するとともに、同社と業務提携すると発表した。

 まず東京応化が全額出資でフォトレジストメーカー「TOK尖端材料」を設立。設立後1か月以内に第三者割当増資によりサムスン物産が株式11%(90億ウォン)を出資して合弁会社にする。合弁後の資本金は900億ウォンで、2013年7月から事業を開始する。


FPD/PCB NEWS〜8月16日


産総研とCEREBA 有機EL素子内の電荷の振る舞いを分子レベルで計測することに成功

 産業技術総合研究所(産総研)と次世代化学材料評価技術研究組合(CEREBA)は、発光している有機EL素子内部の有機層界面にある特定の分子の振る舞いを選択的に測定する手法を開発、素子内の電荷の振る舞いを分子レベルで計測することに成功した。


▲発光している有機EL素子のレーザー分光測定の概念図

 レーザー光を使った分光法の一種であるSFG分光法を応用した。通常、SFG分光法では用いる可視レーザー光の波長を変えることができないが、この可視レーザー光の波長を目的の有機物の吸収波長(色)に合わせて、その有機物だけを選択的にエネルギーの高い状態に移行させることができる2重共鳴効果現象を利用できる2色可変SFG分光を適用した。この結果、素子内の他の有機層の影響を排除して目的の有機層からの信号だけを増強して捉えられるようにした。また、レーザー光による素子の損傷をなくすために、通常のSFG分光測定に比べ1/100以下にレーザー強度を下げても分解能を損なわずに測定できるようSFG分光装置を改良した。

 これらの結果、有機EL素子内にある特定の有機層界面の分子の振動スペクトルを計測。さらに、電場が集中する界面からの信号を増強する現象を利用することにより、素子を破壊することなく発光している有機EL素子内部の有機層の分子の状態も評価できる。

FPD/PCB NEWS〜8月15日


シチズンファインテックミヨタ Micron Technologyのディスプレイ事業を買収

 シチズンファインテックミヨタは、子会社であるMiyota Development Center Of Americaを通じて米Micron Technologyのディスプレイ事業を買収したと発表した。強誘電マイクロ液晶ディスプレイ(FLCOS)の基本特許、製造技術・開発能力を有するMicron Technologyのディスプレイ事業を買収することにより、電子ビューファインダ用FLCOS事業のさらなる拡大を目指す。


FPD/PCB NEWS〜8月8日


帝人デュポンフィルム 米産学共同研究組織のフレキシブル有機ELDにPENフィルムが採用


 帝人デュポンフィルムは、PENフィルム「テオネックス」が米アリゾナ州立大学内の産学共同研究組織「The Flexible Display Center(FDC)」が開発した7.4型フレキシブル有機ELディスプレイのサブストレートに採用されたと発表した。今回の採用を契機に、2017年には1兆円市場に成長するといわれているフレキシブルディスプレイ市場に向けPENフィルムの用途拡大をさらに推進する。


パナソニック 大阪大学パナソニック材料デバイス基盤協働研究所が本格稼働

 パナソニックは、大阪大学吹田キャンパスのテクノアライアンス棟に開設した「大阪大学パナソニック材料デバイス基盤協働研究所」の開所式を行い、本格稼働を開始したと発表した。

 協働研究所はパナソニックの材料デバイス分野における先進的な学内研究拠点で、大阪大学の研究者および研究インフラとのコラボレーションによりディスプレイ材料、エネルギー材料、半導体などの共同研究を推進する。研究所長には大阪大学大学院工学研究科 瀬恒謙太郎教授が就任。大阪大学の兼任教員7名、特任教授2名、パナソニックの招へい研究員7名でスタートする。

FPD/PCB NEWS〜8月7日


大日本印刷 中小型パネル向け高精細CF生産技術を開発

 大日本印刷は、既存の第6世代/第8世代生産ラインを利用して500ppiまでの高精細な中小型LCD用カラーフィルター(CF)を生産する技術を開発した。黒崎工場(北九州市)にある第6世代ラインに技術を導入して高精細CFの量産を開始。年末までに、その他の第6世代/第8世代ラインにも導入する予定。

 露光装置メーカーの協力を受け、ステッパ露光装置にブラックマトリックス(BM)の線幅やパターン位置をステップ毎に高精度で自動補正する機能を開発。また、露光時の面内歪みを最小化するため、フォトマスク設計時に歪みを見越した補正パターンを追加する手法を開発した。さらに、新規レジスト材料の開発と製造プロセス条件の最適化により、線幅4μm以下のBMが形成できるようにした。