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FPD/PCB NEWS〜5月29日


シャープ 自然界の色を忠実に再現する多原色TFT-LCDを開発

 シャープは、人間が知覚できる自然界の色を忠実に再現する多原色ディスプレイを開発した。

 多原色ディスプレイは画素がR、G、B3色にC(シアン)とY(黄)を加えた5色のカラーフィルターを採用。さらに、専用の信号処理回路から構成されるマルチ・プライマリー・カラー技術によって実現した。この結果、人間が肉眼で認識できる色領域において表現できる色再現範囲が広がり、自然界に存在する物体色のうち99%以上の表示が可能。このため、従来表現が困難だった海の色(エメラルドブルー)、金管楽器(黄金色)、バラ(赤色)などを含めほとんどの自然界の色が忠実に表現できる。

 試作したのは60.5V型フルHD TFT-LCDで、輝度は450cd/m2、コントラストは2000:1、色温度は6500Kとなっている。


NEC液晶テクノロジー Adobe RGBの色再現領域をカバーする白色LEDバックライト搭載TFT-LCDを開発


 NEC液晶テクノロジーは、Adobe RGBの広い色再現領域をカバーする白色LEDバックライト搭載TFT-LCDを開発した。

 新たに採用した白色LEDは、近紫外線LEDチップの光をRGB3原色の蛍光体に照射して励起し白色光を発生。青色LEDと黄色蛍光体を組み合わせた従来の白色LEDに比べ演色性を高めた。また、これに合わせ最適化したカラーフィルターを組み合わせ、従来の白色LEDでは実現できなかったAdobe RGBを100%カバーする広い色再現領域を実現した。

 今回試作したのは12.1型SVGAパネルで、輝度は570cd/m2、色再現性はNTSC比で97%を確保した。


FPD/PCB NEWS〜5月28日


大日本印刷 半導体パッケージを小型化・ローコスト化する次世代リードフレームを開発

 
大日本印刷は、半導体パッケージを小型化・ローコスト化できる次世代リードフレームを開発した。6月から量産し、2010年度に5億円の売上げを目指している。


  ランドと呼ばれる半導体とリードフレームの接続部分を微細化し、複数列並べることにより小型・高性能の半導体チップを実装できるLand Grid Array(LGA)対応のリードフレームで、ランドの配列をQFNパッケージの1列から2列に形状を変え縦方向を40%、横方向を40%、高さ方向を20%縮小。トータルの容積比で約1/4に小型化した。また、リードフレーム基材にハーフエッチングを施して延伸させることにより半導体チップとリードフレームの距離を従来の2.5mmから0.8mmに狭め、半導体チップとリードフレームのボンディングに使用するAuワイヤー使用量を1/3に削減した。

  このリードフレームを使用すると、半導体メーカーサイドにおけるAuワイヤー使用量削減効果は年間10億円程度になるという。


FPD/PCB NEWS〜5月27日


NEC液晶テクノロジー ハイエンド分野向け15.3型ワイドTFT-LCDを発売


 NEC液晶テクノロジーは、放送・映像制作分野をはじめとするハイエンド分野向けとして15.3型ワイドTFT-LCD「NL12876BC26-28」をリリースする。サンプル価格は7万円で、年間2万枚の出荷を見込んでいる。

 解像度をハイビジョン規格と親和性の高い1280×768画素に設定。また、330cd/m2の輝度を確保しながら、NTSC比72%の色再現領域をカバー。さらに、黒表示時のパネル遮蔽率を高めることにより1000:1の高コントラストを実現した。くわえて、水平電界方式(In-Plane Switching mode)に基づく独自の高画質化技術「UA-SFT(Ultra-Advanced SFT)」により、水平・垂直方向とも176度という広視野角を確保。複数の画面を並べて見たり、設置場所の制限で画面を斜めから見るケースでも正確な色表示ができるようにした。


ニコン 半導体/TFT-LCD用露光装置の生産体制を再編

 ニコンは、半導体/TFT-LCD用露光装置を生産している精機カンパニーの事業拠点を再編すると発表した。

 現在、精機カンパニーの生産子会社4社(栃木ニコンプレシジョン、水戸ニコンプレシジョン、仙台ニコンプレシジョン、蔵王ニコン)は露光装置・装置ユニットを生産しているが、10月1日付で栃木ニコンプレシジョンと蔵王ニコンの2社を存続会社として再編・統合する。この結果、半導体用露光装置は熊谷製作所と栃木ニコンプレシジョン、TFT-LCD用露光装置は横浜製作所、横須賀分室、蔵王ニコンがおもに生産することになる。


FPD/PCB NEWS〜5月26日


エプソン 大型有機ELテレビ向けのIJ均一成膜技術を確立


 セイコーエプソンは、大型有機ELテレビ向けとしてインクジェット(IJ)方式による均一成膜技術を確立したと発表した。これまでの懸案だった塗布ムラが解消でき、37型フルHD以上の大型有機ELテレビが実現するメドがついたとしている。

 独自のIJ技術「マイクロピエゾテクノロジー」を用いて有機材料の塗布精度を重量誤差1%未満に高めた。37型フルHDの解像度に相当する14型パネルを試作、「SID 2009」に展示する。


エプソン 新開発の樹脂コアバンプが平成20年度エレクトロニクス実装学会 技術賞を受賞

 セイコーエプソンは、独自開発した樹脂コアバンプが「平成20年度エレクトロニクス実装学会技術賞」を受賞したと発表した。

 樹脂コアバンプは、LCDなどに駆動用ICを実装する際に用いる樹脂をコアとしたバンプ。プロセスフローは図の通りで、従来のAuバンプ実装方式に比べ@超微細接続:狭ピッチ実装が可能なため駆動用ICのチップサイズを小型化できる、A高信頼性:狭ピッチ状態でも接合安定性が高く信頼性に優れる、Bローコスト:高価なAuの使用量が減るとともに、従来のAuバンプ実装用設備を流用できる、Cエコロジー:Auめっき工程が不要なため、薬液使用量を削減でき環境負荷が軽減できる、といった特徴がある。


FPD/PCB NEWS〜5月25日


ERATO中村活性炭素クラスタープロジェクト 両極性電荷移動度を示す有機半導体材料を開発


図1 アミノ基を有するp型ベンゾジフラン化合物(左)と今回開発したカルバゾール置換両極性ベンゾジフラン化合物(右)

 科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(ERATO)である中村活性炭素クラスタープロジェクトの研究グループは、非晶質物質として世界最高レベルの両極性電荷移動度を示す有機半導体材料を開発した。この薄膜にドーピングを施すことにより、ホモ接合型の低分子有機EL素子を作製、RGB3原色を発光させることに成功した。

 研究グループは、07年に亜鉛を用いた分子内環化を鍵反応として酸素原子を含む縮環π電子共役系化合物であるベンゾジフランを母核とする多様な誘導体の新たな合成法を開発。ベンゾジフラン誘導体の非晶質薄膜が高いホール移動度を持つp型半導体材料になることを発見した。


図2 作製したホモ接合有機EL素子の構造

 今回、ベンゾジフランにカルバゾールという含窒素縮環π電子共役系原子団を結合させることにより、非晶質材料としては世界最高レベルの電荷移動度を示す両極性材料(CZBDF)を開発した。このアモルファスCZBDF薄膜のホール移動度は3.7×10-3cm2/V・sec、電子移動度は4.4×10-3cm2/V・secだった。

 このCZBDFを用いて真空蒸着法でホモ接合型有機EL素子を作製した。図2のように有機層は膜厚150〜200nmで、CZBDFを単一のマトリックス(ホスト)としてITOアノードから30nmの範囲は無機酸化剤(V2O5)と共蒸着してp型ドーピング、Alカソードから20nmの範囲は還元剤(金属Cs)と共蒸着してn型ドーピングを行った。この結果、電極からCZBDFへの電荷注入・電荷輸送が容易になった。また、酸化剤・還元剤がドープされていない中間層(厚さ50〜100nm)には青色蛍光色素、緑色蛍光色素、赤色リン光色素をそれぞれドープし3原色発光を実現した(図3)。とくに緑色素子は6万cd/m2という高輝度で外部量子効率4.2%をマーク。蛍光有機EL素子の効率理論限界(5%)に迫る効率が得られた。


図3 i層(中間層)に色素ドーピングをしたホモ接合有機EL素子の電圧-外部量子効率特性(左)と素子の発光写真(右下)

 上記の成果は、CZBDFが@高バランスかつ高移動度を持つ両極性であること、AHOMO/LUMOエネルギー差が十分大きいワイドギャップ材料であること、B発光色素に効果的に電荷を閉じこめることが可能なこと、といった特徴があるために得られた。周知のように、現在主流の有機ELは5〜6層を積層したヘテロ接合構造であり、今回のような単純なホモ接合型有機ELはローコスト化・高効率化に有利としている。また、有機発光ダイオードと同様の多層構造である有機薄膜太陽電池などへの展開も期待できる。


4月の大型TFT-LCD出荷金額は前年比39%減

 DisplaySearchの発表によると、4月の大型TFT-LCD出荷金額は前月比6%増、前年同月比39%減の42億ドルとなった。

 アプリケーション別出荷枚数はテレビ用パネルが前年同月比30%増の1070万枚、モニタ用パネルが13%減の1580万枚、ノートPC用パネルが9%増の1270万枚。


FPD/PCB NEWS〜5月21日


LG Display 厚さ5.9mmのテレビ用42型/47型TFT-LCDを開発

 LG Displayは、厚さ5.9oと世界最薄のテレビ用42型/47型TFT-LCD(1920×1080画素)を開発した。

 バックライトにエッジライト方式の白色LEDを使用。独自のLight Guide Sheet技術により導光板の厚さを約1/2に薄型化した。また、42型は6.1kg、47型は7.3kgに軽量化した。さらに、120Hzの2倍速駆動により動画解像度を高めるとともに、色再現性もNTSC比80%を確保した。


FPD/PCB NEWS〜5月20日


パナソニック電工 高速伝送特性を備えた液晶ポリマーフレキシブル銅張積層板を開発


 パナソニック電工は、高速伝送特性に優れた液晶ポリマー(LCP)フレキシブル銅張積層板「FELIOS(フェリオス)R-F705Z」を開発した。

 表面粗度が小さい銅箔(低粗化銅箔)を使用することにより、信号伝送時の損失を表す伝送損失を従来品に比べ約30%低減した。一般的なロール成形ではLCPフィルムと低粗化銅箔の成形は接着強度を確保することが困難だったが、独自の連続面圧成形技術によってブレークスルーした。フィルム厚みは25μm、50μm、100μm、銅箔厚みは9μm、12μm、18μmを用意。製品サイズ幅はロール状が250mm、500mm、510mm、シート状が最大510mmとなっている。


FPD/PCB NEWS〜5月19日


電子ペーパー市場は08年の7000万ドルから2015年には21億ドルへ

 Displaybankは、電子ペーパーディスプレイの市場規模は08年の7000万ドルから2015年に21億ドル、2020年には70億ドルと拡大し、年平均成長率が47%に達するという予測を発表した。このうち電子ブック端末市場は08年の3500万ドルから2015年に11億ドル、2020年に34億ドルとなり、電子ペーパーディスプレイ市場の約半数を占めるとしている。

 電子ブック市場は07年に米Amazon.comが電子ブックリーダー「Kindle」を発売し、一気に市場を開花させた。09年にはより機能を高めた「Kindle 2」や9.7型パネルを搭載した「Kindle DX」を発売。Amazonの電子ブック事業はさらに拡大する勢いをみせている。

 一方、電子ブック端末以外ではPOP広告、掲示板、大型看板などへの用途拡大が期待されているが、コントラストの向上をはじめ、カラー化や耐久性など技術面で解決すべき課題もある。また、こうした広告や看板は屋外で使用するケースが多いため、紫外線や熱、衝撃などに対する耐久性も求められる。

 現在、ガラス基板を用いた電子ペーパーディスプレイはPrime View International(台湾)とLG Displayが量産中。LG Displayは下期にフレキシブルなメタル基板を用いた11.5型電子ペーパーを量産する予定だ。


▲用途別電子ペーパーディスプレイの市場規模予測(出所:Displaybank)


シャープ 堺に建設中のTFT-LCD工場の製造・販売事業を100%子会社に移管

 シャープは、大阪府堺市に建設中のTFT-LCD工場における大型TFT-LCDパネル・モジュールの製造・販売事業を100%出資会社「シャープディスプレイプロダクト」に移管すると発表した。

 シャープは4月1日付でシャープディスプレイプロダクトを設立。10月の工場稼働を目指している。


FPD/PCB NEWS〜5月14日


バンドー化学 低温焼成Auナノ粒子を開発


▲ナノAuインクで印刷した回路パターン

 バンドー化学は、低温焼成型Auナノ粒子「FlowMetal GWシリーズ」を開発した。150℃加熱で体積固有抵抗10×10-6Ωcmの低抵抗膜が得られるため、耐熱性の低いプラスチックフィルムをサブストレートに使用することができる。

 実装基板や部品などに使用するAuメッキの代替向けで、環境に優しい水系溶媒にナノサイズAu粒子を分散させた分散液として提供する。濃度も標準50%と高いため、塗布・印刷膜厚も比較的厚くすることができる。


FPD/PCB NEWS〜5月14日


東北大学 高結晶性ITO単分散ナノ粒子の1段階合成に成功

 東北大学 多元物質科学研究所の村松淳司教授、蟹江澄志准教授とDOWAエレクトロニクスは、熱履歴を経ずに原子レベルでSnがIn2O3中にドープされた高結晶性ITO単分散粒子を1段階合成することに成功した。来春からインク化したITOナノインクをサンプル出荷する予定。


▲単粒子層で配列したITOナノ薄膜

 研究グループは2年前、従来困難とされていたサイズと形態が精密制御できる大量液相合成法を開発。ただし、最終段階で水酸化物から酸化物への転換に熱処理を行う必要があったため、薄膜にする前にナノ粒子同士の凝集や凝結が起こるとともに、粒子によっては不均一な組成になることが問題となっていた。

 今回、ITOナノ粒子をソルボサーマル・ゲルーゾル法によって合成した。すなわち、高濃度(0.5 mol/L以上)のInとSn(Sn/In=0.1モル比)の塩をポリオール溶媒に混合溶解し、これに別途水酸化ナトリウムを溶解した同じ溶媒の溶液と混合し、オートクレーブに入れて250℃程度で数日経時させた。この結果、立方体状単分散ITOナノ粒子が得られた。この際、粒子サイズは水酸化ナトリウム濃度によって任意に制御できる。得られた粒子は超高分解能電子顕微鏡によって原子レベルでSnがIn2O3中にドープされていることが確認された。

 また、合成したITOナノ粒子を水やアルコールなどの溶媒に分散させた塗料は一般的な攪拌処理で安定的に分散した。さらに、これを単粒子層に塗布したところ安定な薄膜が得られた。


FPD/PCB NEWS〜5月13日


JR東日本企画など3社 恵比寿駅で有機ELD広告の実証実験を実施

 JR東日本グループのジェイアール東日本メカトロニクスとジェイアール東日本企画は、恵比寿駅東口改札口で有機ELディスプレイを自動改札機に実装して表示する実証実験を実施する。実験期間は5月18〜31日の2週間で、自動改札ステッカー広告における有機ELDの応用可能性を検証する。

 JR東日本メカトロニクスが開発した有機ELDを自動改札機の上部・正面部に設置し、カラー表示を行う。JR東日本の情報や実験用広告サンプル画面(静止画)を複数面準備し、コンテンツを10秒間隔で切り替える。設置する有機ELDは165×100oサイズで、解像度は800×480画素。1677万色が表示可能で、輝度は200cd/m2、コントラストは1万:1以上となっている。


FPD/PCB NEWS〜5月12日


日本写真印刷 3次元形状に成形可能な透明導電膜材料の独占購入権を取得

 日本写真印刷は、米Cambrios Technologyと共同開発した透明導電膜材料(Clear Ohm coating materials and coated films)の独占購入権を取得した。


▲銀ナノワイヤー

 この材料は、@コンベンショナルなITO膜に比べ優れた屈曲性と成形性を備える、A導電性ポリマーやカーボンナノチューブに比べ導電性が高く、また可視光透過率も高い、Bニュートラルな色調なためディスプレイ色度の再現性が高い、Cウェットコーティングにより成膜可能、といった特徴がある。

 今回の契約により、日本写真印刷とCambriosは静電容量方式タッチパネル用インキ材料(銀ナノワイヤー溶液)と導電フィルムの共同開発を推進。製品開発が完了した場合、日本写真印刷は独占購入権を取得する。日本写真印刷は今後、タッチ入力デバイスの採用が有力視される次期パソコンOSの市場投入に合わせパソコン向けタッチパネル事業に参入するとともに、3次元形状のタッチ入力デバイスを開発する方針。


FPD/PCB NEWS〜5月11日


第1四半期の大型TFT-LCD出荷金額は前年同期比52%減

 DisplaySearchの発表によると、第1四半期の大型TFT-LCD(10型以上)出荷枚数は08年第4四半期比3%減、前年同期比18%減の9150万枚となった。出荷金額は08年第4四半期比17%減、前年同期比52%減の100億ドル。

 アプリケーション別ではモニタ用パネルが前期比4%増、前年同期比25%減の3500万枚、ノートPC用パネルが前期比19%減、前年同期比30%減の2290万枚、テレビ用パネルが前期比1%減、前年同期比3%減の2460万枚だった。数量ベースでのメーカーシェアはSamsung Electronicsがシェア28.7%でトップ。LG Displayがシェア25.4%で2位、Chi Mei Optoelectronicsがシェア14.4%で3位。

 第2四半期の出荷枚数は第1四半期比37%増の1億2500万枚、出荷枚数は47%増になると予想。第1四半期で市場は底を打ち、需要回復によって第2四半期の製造ライン稼働率は80%に達すると予測している。


NEC液晶テクノロジー 白色LED搭載のTFT-LCD4機種を発売

 NEC液晶テクノロジーは、白色LEDバックライトを搭載した産業機器用TFT-LCD4機種を発売する。

 新製品は15型XGA、10.4型XGA、9型ワイドVGA(800×480画素)、7型ワイドVGA(800×480画素)の4機種。いずれもCCFL(冷陰極管)搭載の従来パネルとの取り付け互換、信号インタフェース互換を確保するとともに、広い動作温度範囲を実現した。


FPD/PCB NEWS〜5月7日


篠田プラズマ 145型プラズマチューブアレイディスプレイを開発

 篠田プラズマは、等身大表示が可能な3×2m(145型)プラズマチューブアレイディスプレイ「SHIPLA(シプラ)」を開発した。また、ワイエイシイ、伊藤忠商事と新たに提携したことも発表した。

 SHIPLAは、内部に放電ガスや蛍光体層などを形成した直径1oのガラスチューブを多数並べた大画面ディスプレイ。今回開発した3×2mディスプレイは1×1mパネルを6枚タイリングしたもので、プラスチックフィルムを基板に用いることによりR=3mに曲面化。重さも7.2kgに軽量化した。画素数は960×720で、消費電力は平均800W、最大1200W。

 一方、事業提携についてはワイエイシイ、伊藤忠商事ともに5000万円を出資。ワイエイシイとは製造ライン自動化に関する製造面でのパートナーシップ、伊藤忠商事とは販売面でのパートナーシップを結んだ。