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Special Serialization■図解!! PDPの構造と製造プロセス
第9回 排気孔用透明誘電体形成プロセス
放電セルをマトリクス状などにパターニングするクローズドセルPDPでは、排気孔用透明誘電体層を設けるケースが多い。セルをクローズドにするとパネル排気時に排気孔が確保できないため、膨大な排気時間がかかるからだ。そのため、バリアリブの上部に該当する部分を凹部にパターニングして排気孔を確保する。 |
スクリーン印刷法 |
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![]() |
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感光性ペースト・感光性テープラミネート法 |
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上図のように、形成法はスクリーン印刷法、感光性ペースト法、感光性テープ法に大別される。感光性ペースト法・テープ法はネガ型感光性樹脂を用いるため、露光時のUV透過率の関係で現像後の形状は逆台形状になるが、焼成条件を最適化すれば逆台形の“カド”がとれるばかりか、ガラスパウダーの溶融によって最終的には台形状にパターニングできる。一方、スクリーン印刷法もパターニングしたペーストが焼成で溶融し左右にだれながらテーパー状になるため、自然に断面形状はテーパー化される。いうまでもなく、透明誘電体層はPDPにとって付加価値の高い構造物ではないため、今後、ローコスト化のため排気孔用誘電体層はレス化またスクリーン印刷法が主流になる可能性が高い。 |
■工法の比較
形成法 |
XY精度 |
膜厚精度 |
テーパ加工制御 |
透過性 |
絶縁性 |
脱バインダ |
フルHD対応 |
実績 |
コスト |
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工程数/タクト |
装置コスト |
直接材料コスト |
間接部材コスト |
歩留り |
トータル |
|||||||||
スクリーン印刷法 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
◎ |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
◎ |
感光性ペースト法 |
◎ |
○ |
◎ |
○ |
○ |
○ |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
△ |
△ |
◎ |
○ |
感光性シート法 |
◎ |
○ |
◎ |
○ |
○ |
△ |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
× |
○ |
◎ |
△ |